2025/08/31 16:30

MS.ドイリー・ メープルおばあさんの本 第5冊 「月猫ルクスエテルナ」


本ブログはガチョウのおばあさんがここへ迷いこんできたあなたに向けて語っています。没入してお楽しみいただけることを願っています。



月猫の儀式


今日は満月の夜、そうね、お前さんに猫の王国の月夜の儀式のお話をしましょうか。

猫の王国では、命が尽きることを「森へ還る」と呼んでいるわ。それは、悲しいことじゃないのよ。

死は終わりじゃなくて、新しい始まりだと考えられているからよ。


命を終えた動物たちの魂は、一度ポイズンガーデンに宿るのよ。

そして、月の光が一番強く降り注ぐ夜に、月猫のルクスエテルナが儀式を始める。

『人間の命は、たったひとつ。でも、猫の命は九つあるのですよ。それぞれの命が森に還るとき、きのこはその輝きをまとい、また新しく生まれ変わるのです』

『わたしたちの子どもたちよ、さあ夜空に舞い上がりなさい。輝く歌を唱え、輝くダンスを踊って。そして、その永遠の輝きを、きのこの森へとお還りなさい』


歌と踊りで魂を清め、輝く胞子となって、天へと送り返すの。その胞子たちは、夜空に舞い上がり、美しい光になって、次の命を待つ魂となるのよ。

そして、その光が、また新しい命を宿す場所を探して、地上へと降りてくる。そうして、また新しい命を吹き込むの。

この儀式があるから、猫の王国では、みんなが安心して生きることができるのよ。


Ms.ドイリー・メープルが紹介してくれた「月猫ルクスエテルナ」のデザイン雑貨はこちらです。



本ストーリーは、「クマになった少年 ベンの家と猫の王国」のファンタジー小説から作られています。ぜひ、本編もよろしくお願いいたします。私たちスタッフは、Ms.ドイリー・メープル ガチョウのおばあさんが選んだ物語を形にし、グッズとしてお届けしています。

あなたのお手元に物語をお迎えいただくお手伝いを、いつまでもさせていただきます。