2025/08/28 12:52
ガチョウのおばあさんの本 第3冊 名作本『不思議の国のアリス』
本ブログはガチョウのおばあさんがここへ迷いこんできたあなたに向けて語っています。没入してお楽しみいただけることを願っています。
ふふ、おやまあ、おやまあ、こんな古い本に目がいくなんて、あなたもなかなか隅におけないねぇ。これはね、ドイリーおばあさんの宝物さ。この分厚い本の中に、アリスっていう、好奇心旺盛な女の子のお話が書かれてるんだよ。
この本を初めて手にした時、わたしはね、推理小説を読み解くみたいに、ページをめくって、この不思議な世界の謎を解いてやろうと思ったもんだよ。さあ、わたしと一緒に、この物語の旅に出かけようかね。
先ずは、この物語に出てくる、ちょっと変わったキャラクターたちを紹介しようかね。
◆白うさぎ
この子を、お前さんもよく知っているだろう? アリスが追いかけて穴に落ちた、あのウサギさ。
彼はね、いつも急いでいるんだ。懐中時計を片手に「ああ、遅れちゃう!」って言いながら、走り回っている。なぜそんなに急いでいるのか、アリスは不思議に思ったみたいだけど、その理由は、彼がハートの女王に仕える、とても重要な役割を持っているからなんだよ。責任感が強くて、いつも時間に追われているなんて、ちょっと可哀そうにも思えるよね。でも、アリスを不思議な世界へ誘ったのは、他でもないこのウサギさんなんだから、物語のキーパーソンだねぇ
◆ハンプティダンプティ
この子は、まるで卵みたいに丸っこい体をしているだろう? ハンプティダンプティっていう名前だよ。
彼は、壁の上に座っているんだけど、いつも偉そうに難しい言葉を使うんだ。自分のことを「言葉の魔術師」だと思っているみたいで、「言葉はわたしの好きなように意味を変えられる」なんて言っているよ。面白い考え方だと思わないかい? 哲学的な問いかけみたいだねぇ。
だけど、ハンプティダンプティは、とっても繊細で、すぐに怒っちゃうんだ。壁から落ちたら、二度と元には戻れないって、いつも怯えている。アリスは、そんな彼を心配して、「落ちないでね」って優しく声をかけたんだよ。
ここでちょっと脱線。ハンプティ・ダンプティは、もともと「マザー・グース」というイギリスの童謡に出てくるキャラクターでね、そのお話の中では、とっても悲しい結末を迎えるんだよ。
マザー・グースの歌ではね、ハンプティ・ダンプティは、高い壁の上に座っていたんだ。そして、そこから落ちてしまって、粉々に割れてしまったんだよ。
不思議の国のアリスの中では、彼は落ちていないだろう? ルイス・キャロルは、この悲しい歌から、アリスと出会うハンプティ・ダンプティを生み出したんだ。
彼は、マザー・グースの歌みたいに二度と元に戻れないことを知っているからこそ、いつも壁の上で怯えているのかもしれないねぇ。
物語のキャラクターの背景を調べていくと、面白いだろう? 次は、物語のどんな秘密を知りたいかね?